■2008.3月 NO49

花粉と春がやって来た! 今年の冬は、1月から3月上旬まで比較的長く寒い日が続きました。今まであまり暖かい日がなく、桜の開花が例年並みかといわれた直後の3月上旬から一気に暖かくなってきて、今度は開花が少し早まるとか。スギ花粉も2月末でもほとんどなかったのが、3月に入ると急に飛び出したと思いきや「今がピークです!」と。そして春の便りもちらほらと流れてきました。桜といえば、岐阜にもいろいろ花見の名所がありますが、秀吉の出世城として有名な一夜城のある墨俣は桜の本数、人出、出店も多く有名です。その近くで、「犀川《木の家》プロジェクト」という木をふんだんに使った薪ストーブのある分譲住宅を建て始めました。是非、花見で墨俣へお越しの際には、お気軽にお立ち寄り下さい。春は旅立ち・別れ、出発・出会いの変化の多い時期です。新卒社会人を見ると20年前を思い出し新鮮な気持ちにもなります。「何もかも吸収してやるぞ!」って思っていたあの頃は、驚きや感動の連続でいつも不安と期待に満ち溢れていました。その頃を思い出し、初心に返り、いろいろなことに新鮮な気持ちで臨んでいこうと思います。


「輸入依存の食生活を見直せ」 と今回のギョーザショックは警鐘をならしていると思う。日本の食料自給率は約40%です。国民一人一日あたりの供給熱量は約2500kcalで、仮に輸入が全て途絶えると、約1000kcal まで落ちます。それは、2歳児の空腹をようやく満たせる程度しかありません。
1960年代はじめ、日本の自給率は約80%、独の60%よりも高かった。しかし、高度経済成長で生活スタイルの急激な米国化が、食卓を一変させた。パンが普及し、牛肉自由化が肉食に拍車をかけた。和食の自給率56%に対し、洋食は14%。経済力を背景に、世界中から食べ物を買いあさり、米国型の食習慣を身につけた結果である。日本は経済を優先し農業を疎かにしてしまったため、安い外国農産物が日本の農業を打撃し、若者は職を求め都会に集中。過疎と後継者不足のサンチャン農業となり自給率は短期間で急落した。先進国の食料自給率は、豪327%、仏136%、米127%、独97%、英71%、あの山国のスイスでさえ60%。穀物自給率は今や日本は28%で、中101%、EU110%、米119%、露114%、ブラジル、インドネシアでさえ85%の自給率がある。外国の食料が皆悪いとは思わないが、今回のショックをきっかけに、地産地消や食育、そして自給率100%に近い日本の代表的食料である米を中心とした和食を見直し、危機的な食料事情の改善をみんなで考えなければと思います。

失敗を受け入れる
 マラソンの福士加代子選手と高橋尚子選手は大阪と名古屋で挑戦し失敗した。ともに、日本中の注目を浴びる中での惨敗でした。福士選手は1万m・高橋選手はもちろんマラソンで抜群の実績を誇るランナーで、今まで負けることすら少なく、大負けはありませんでした。そんな二人が思いをかけた大一番に予想外の負け方でしたが、涙が出るくらい感動しました。「あしたのジョー」のような倒れ方は危険でもあるし、10km地点で既にオリンピックの望みは絶たれ残り30kmを走る意味がないと言えるかもしれません。が、今の自分、今日の自分の力を出し切ろうという思いが、あの二人のボロボロになっても完走する姿にはありました。コケてもコケても笑っていた福士選手はゴール後「面白かった」と言い、27位に終わった高橋選手はさわやかに「まだやりたいことがあるので」と言った。マラソン選手はあきらめることが苦手な種族と言われたりもしますが、いつでも失敗を受け入れられるし、それをバネにできる種族だとも思う。レベルが違うが、ランナーとしてそう思えます。

丁寧な仕事のその先に 先般、関市にある「そばきり 助六」という蕎麦屋さんの改修工事をさせて頂きました。「助六」さんは全国からも蕎麦好きの方が食べに来るお店で、国内産の蕎麦を石臼で挽いて、丁寧にふるいにかけて、練って、打った蕎麦です。
こうした仕事をした蕎麦屋さんは、とかく店構えや器など和風やモダンもしくは民芸風と凝った風情で、一方サービスはクールになりがちですが、助六さんの場合は違います。今回、外観を和風の趣に木の優しさや遊びを取り入れ、トイレを上品にそして面白くしましたが、カウンター越しに大きく丸見えのオープン厨房の雰囲気はそのままという要望でした。この丸見え厨房が「助六」さんの一番大切な所なのです。それは、お客様からはどんな風に作っているか全て見える(見られる)し、助六さんにとってはお客様が今何を食べてどんな表情をしたかがわかります。そして、何より会話もできます。決していい蕎麦を丁寧に手間暇かけて作ってお客様のお腹を満足させるだけが目的でなく、お客様の心も満足させようという思いがすごく感じられます。私たちも、お客様に心も満足していただくために、たくさん声をかけていきたいと思います。

 年末に向けて
 お客様から「本庄さんはリフォームとかやっているの?」と聞かれることがあります。
私たちは、私たちが仕事をさせて頂いたお住まい、他社施工のお住まい、会社事務所や工場、店舗やマンション・借家など、新旧様々な建物の改修工事(リフォーム)も常日頃行っています。そこで、今回最近5年間のリフォームの集計をしましたので、ご紹介致します。

■間取り変更(増築も含む)が主目的の大型リフォーム/12件
■耐震補強が主目的の大型リフォーム/5件
■バリアフリー対策(介護用)が主目的の大型リフォーム/1件
■間取り変更(増築も含む)が主目的の中型リフォーム/12件
■事務所・店舗の改修/28件
■マンションの改修(室内、屋外)/4件
■借家の修繕/11件
■室内リフォーム/クロス貼替、壁塗替 22件 ・床・天井貼替、補強 28件  ・襖・障子貼替 17件  ・網戸取付・貼替 16件 ・畳敷き・表替 9件  ・サッシ取替・取付 6件  ・雨戸取替  6件  ・収納増設・改修  4件
■屋根リフォーム/屋根葺替、塗装 9件  ・屋根漆喰・谷等部分補修 12件
■樋・外壁リフォーム/樋補修・取替 13件  ・庇貼替・塗装 10件  ・外壁・屋上塗装・補修 38件
■キッチンリフォーム/キッチン取替を伴う大型リフォーム 11件  ・キッチン取替、コンロ取替、床張替のみ 6件
■トイレ・洗面リフォーム/トイレリフォーム(和式→洋式など) 30件  ・洗面リフォーム(洗面台取替、床張替など) 13件
■浴室リフォーム/浴室取替、寒さ対策、壁塗装など 11件  ・温水器・給湯器取替 9件  
■防犯リフォーム/ガラス取替など 2件               
■バリアフリー対策/玄関スロープ、手摺取付など 17件                     
■外構工事/外構・造園、ブロック・フェンス補修、撤去など 23件  ・ベランダ・テラス増設、補修 12件
    ・物置・倉庫設置、解体 10件  ・車庫・自転車置き場工事、駐車場整地など 16件  ・家屋解体のみ 5件

季節のメンテナンス  
◆ 冬季に傷んだ箇所を点検・補修しましょう。
◆ 外部まわり(屋根、樋、外壁、ベランダなど)の点検と補修計画を考えましょう。
◆ 暖房器具のメンテナンスをしましょう。
◆ 4〜7月が羽アリの活動期です。羽アリを見たらシロアリかどうかを確認してください。
◆ 生垣の刈り込み、庭のお手入れをしましょう。
 
★住まいの不具合・ご質問等がございましたらいつでもお気軽にご連絡ください。ホームサービス専用 Free Dial 0120-71-6527《 365日 24時間 電話対応 》

ほんじょうじん 
本庄工業 建築課  大塚 義士
(本庄工業の社員やわたしたちを支えてくれている業者さんの素顔を紹介します。)
 本庄工業で唯一の社員大工、入社5年目の若手です。
お施主様に喜んでいただける家を手掛けられるよう、先輩棟梁について様々な現場をわたっています。現場の進捗状況・棟梁の都合・天気都合などによってお休みもままなりませんが、これも独立棟梁への試金石。不満も口に(・・・生活がちょっと苦しいです。社長・・・)せず、目の前の材木に向かう毎日です。
家庭では、6歳4歳になる男の子2児の父。夏になったら“子どもとボディボードを”と計画中。
休みの日には “そうじ”“せんたく”も手伝っちゃう(あくまで自己申告ですが)上出来のだんなさま。これも毎日の“愛妻弁当”への返礼でしょうか? 紙面を借りて本人から一言「毎日 おいしくいただいています。感謝!!」 
そしてついにこの春には住宅一棟を任され晴れて独り立ち。マイブームが“仕事”と“笑い”の大塚大工、これからが正念場。近い将来の“マイホーム”建築、そして先輩の新居を手掛けるべくこれからも笑いいっぱいで頑張ります。新築・増改築・各所修繕なんでも指名承ります。

高いところもこの通り パパ格好いい!!

ちょっとになる話 『マイ箸』ブームから見る環境問題 その1〜       
 ここ最近、よく話題になっている「マイ箸」、すでに多くの方がお持ちかもしれませんが、「マイ箸」とその敵の「割り箸」から環境について考えてみました。
 「マイ箸」とは自分用に持ち歩いて使う箸のことで、10年位前から、「持ち箸」を推奨する運動やキャンペーンが、行政や企業、民間によって各所で行われ、今は若者を中心に一種の流行、ファッションになりつつあります。ブームの背景には、「割り箸」は基本的には使い捨てであること、そして原料となる木材の多くが中国などの森林を大量伐採したもので、それにより環境への影響が出ていることなどから、「割り箸」の使用を自粛すべきという考え方が高まってきたことがあります。つまり、「割り箸」は使い捨て文化森林破壊を助長させるものだと見られてきたのです。
 しかし、日本の木材消費量全体に占める「割り箸」の割合は1%未満で、資源の消費の観点から見ると、量的には影響力は大きくはありません。それにも関わらず、資源の使用量がずっと多い紙などと比べて、「割り箸」が注目されやすいのは、リユースやリサイクルし難いため使い捨てにされやすいし、割り箸には「塗り箸」や「プラスチック箸」という代替物があるし、更に割ってから捨てられるまでの使用期間の短さもがもったいないという印象を与えることにあるかもしれません。箸は誰にもとても身近なものであり、今の時代の「マイ箸」ブームは個人でできることを見つめ直す人が増えてきた顕れだと感じます。
 ただ、あまり取上げられませんが、「マイ箸」や「塗り箸」「プラスチック箸」などは次に使うために洗浄が必要です。また、“紙パルプ”“パーティクルボード”“炭”などへの「割り箸」のリサイクル量がイメージアップ程度の域を出ないのは、「割り箸」のリサイクルには付着した食べ物などの洗浄の手間・コストが掛かり商業ベースに乗らないことがあります。でも、「割り箸」は木です。使用後は普通に可燃ごみに出せます。何十年もかけて育った樹木を約30分の使用後に捨ててしまうことへの罪悪感も確かにありますが、問題なく燃やすことができるし、放っておいても土に還る良さが木にはあります。そして、生ごみの不十分な燃焼効率によるダイオキシン発生などが懸念される中で、「使用済み割り箸」はその燃焼効率の向上にサーマルリサイクル的な貢献があるという意見もあります。「割り箸」の木材資源の消費・サーマルリサイクルと「非割り箸」の洗浄による河川汚染というステージの異なるものを、環境的にどう考えるかということもあると思います。
 次回は、“割り箸の現状”と“良い割り箸と悪い割り箸”などについて取り上げます。

「杉がそんなに悪いのか?」
 今年も『スギ花粉症』のシーズンがやってきました。顔をマスクで覆った人が見られるようになり、テレビのニュース・天気予報のコーナーでは、その日の花粉飛散量が報じられる季節です。
スギをはじめ、ヒノキ・ブタクサ・イネなどにも花粉症はみられますが、花粉症は花粉によって引き起こされるアレルギー症状です。中でもスギ花粉症は、患者数が日本の総人口の10%を超えると推計されるなど社会的な問題となっていますが、その発症メカニズムについては、大気汚染等との関係を指摘する報告もあり、十分には解明されていません。しかしながら、2、3年前に自身が『スギ花粉症』を発症したことから問題を安易に捉えて、「都内のスギはすべて伐ってしまえ。」と、スギ伐採のための予算までつけた石原都知事のような乱暴な意見をもつ人もいます。
『スギ花粉症』が初めて報告されたのは昭和39年のことだそうです。私が生まれた年です。日本では、戦時中や戦災復興需要に伴う伐採跡地の復旧や経済発展に伴い増大した木材需要に対応することを目的として、国をあげてスギ、ヒノキの植林(唐松などの樹種を選択した地域もあるが)に取り組みました。樹齢20年あたりからスギは花粉をつけ始め、40年をすぎると盛んに花粉を飛散させます。ですから、今が盛りともいえます。こうした植林政策を後押ししたのが、高度経済成長による木材需要の増加と木材価格の上昇です。しかしその後、安い外国産材が大量に輸入され、国内の木材消費量の80%を外国産材に頼ることで、日本の林業が壊滅的な状態になるとは予想されていませんでした。スギ花粉が増えた原因には、スギの人工林面積が大きいことはもちろんですが、材価の低迷から間伐されることもなく、管理されない放置林が増えたことにもあるのです。手を入れたくとも、入れられないのが現状です。また、密集した放置林のスギが飛散する花粉の量は、手入れをされた山林のスギの25倍以上だという報告を聞いたことがあります。
対策として、広葉樹への樹種転換を進める意見があります。しかし広葉樹林育林技術は未だ確立されていないことに加え、成長量、二酸化炭素吸収量の面ではるかにスギの人工林が優位に立ちます。50年生のスギの人工林では、1ha当たり約170tの炭素を貯蔵していて、1本当たり1年間に平均して約3.8kgの炭素(14kgの二酸化炭素)を吸収したことになります(岐阜県の収穫表に基づく試算)。ちなみに、自家用乗用車1台から排出される二酸化炭素は、一定条件で1年間約2,300kgと試算されています。スギを植林したのも、手入れをするのも、伐採して利用するのも人間です。植栽―伐採―加工―利用―植栽の適切な循環があれば、林業の経済も山の環境も成り立ちます。輸入された木材を大量に消費し、またより多くの二酸化炭素を放出する生活スタイルをとるのは都市に住む人です。スギの人工林がある山は国土保全や水源涵養の役割にとどまらず、都市の二酸化炭素を黙って吸収しています。
テレビなどの報道でスギ花粉の飛散量を知らせながら、悪者がごとくスギ人工林が映し出されると歯軋りをしたいような気持ちになります。スギ花粉をめぐる問題は日本の森林・林業の問題だけでなく、都会と農村、大都市と地方の格差、意識のギャップと同様であるように思います。農山村の生活が肉体的にも経済的にも、いかに苦しいかを都会の人は知らされていないように思うのです。都合が悪いスギを排除して、新たな別の問題が起こる可能性には目をつぶるというのでしょうか。日本の場合、地球温暖化対策にはスギ人工林を『使う』(二酸化炭素の吸収に人工林を使う。人工林の木材を加工して使用する。など・・・)ことが求められます。そのためには農山村・山側が経済的にペイする仕組みを構築することが必要なのです。
写真は、昨年秋に見学に行った 荘川の杉伐採現場です。


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