2003.7/NO21

 梅雨なのに窓が全開です。今年の梅雨は本当によく雨が降ります。湿度はありますが、気温が上がらないので珍しく過しやすい梅雨です。「森のすみか」展示場では、吹き降りでなければ窓を開けていても大丈夫。吉田兼好の「夏を旨とすべし」(徒然草)という住まいの設計で、“建ちを低く、軒は深く”という先人の知恵を生かしています。でも、暑くないのは結構なのですが、10年位前に起きたような米不足にならなければよいのですが。

 
7/1からシックハウス法施行。この法律には首をかしげます。内装で使用する建材の揮発性化学物質の制限と換気扇の義務付けですが、これは全ての住まいにあてはまるのです。無垢材や塗り壁など自然素材ばかりで作られ、風が流れる間取りにし「森のすみか」のように軒を深くして、雨の日でも窓が開けられる工夫をしていても換気扇を各部屋につけなければならないのです。窓を無視して換気扇を有効とし、そして家具からの化学物質をも確認申請時には想定しながら家具への化学物質の規制をしない、こんな法律が短期間に見切り発車的に立法されてしまったのです。コラムでも触れるので、これ以上は書きませんが、シックハウス法を避けて6月に確認申請を通した方がなんと6件にもなり、本庄工業では月間最多件数となり大忙しでした。このことで、いろんな作業や打ち合わせでご迷惑をおかけしましたことを、この場を借りてお詫び申し上げます。

 岐阜の夏と言えば長良川の鮎。鮎は岐阜の夏の代名詞です。岐阜市役所南庁舎前の泉屋物産店の店頭では、鮎の塩焼きを炭火で焼いています。平日の昼と夕方と社長自ら、頭も骨も食べれるよう丁寧に焼いています。古里、岐阜の名物を大切にする、地道な取組みは10年以上も続けています。また、研究熱心でもあり、「鮎の熟れ寿し」という化学調味料や添加物も一切使わず、手間暇かけて杉樽で漬けた究極のスローフードも作っています。個人的には琵琶湖の「鮒の熟れ寿し」より10倍は上品で美味いと思います。今年の冬、外壁と内装を兼用した杉の厚板張りと、土とにがりと炭を混ぜて作った土間のたたきで出来た「鮎の熟れ寿し工房」なる建物を建てました。秋に杉樽から鮎を取り出すのが、今から楽しみです。その頃、「森のすみか」で試食会を行いたいと思いますが、興味のある方は是非中川までご一報下さい。

■本庄工業施工の焼杉の台

 今年の夏も本庄工業は熱い。昨年に引き続き、いや昨年以上に見学会やお楽しみイベントを計画しております。現時点で決定しているものと予定しているものを別紙にてご案内します。快進撃を続ける阪神に負けず、楽しくこの夏を過ごしましょう。しかし、阪神の貯金35も凄いですが、横浜の借金35もこれまたスゴイ。同じ目的に意識統一し、一丸となって進むことのパワーがこれほど大きいものかと感心します。私たちも見習って、全員で邁進したいと思います。
私たちにできることは、住まい作りを通して、一緒に作り上げてゆくことを楽しみながら、住む人が楽しく暮らせ、愛着の湧くことができる住まいを提案することであります。これからも楽しい住まい作りの提案をしてゆきますので、ご期待下さい。

ウッドデッキ編
「こんなデッキがデッキちゃった!」
もともと坪庭のあるH様邸でウッドデッキを造りたいとの要望があり、今までの植栽の一部を残したままリビングと一体となるウッドデッキを造りました。又、目隠ししながらも風通しが良いウッドフェンスも一緒に造り、昼間は日光浴、夜はカラーライトアップで演出と、一年中昼夜を問わずに楽しめる空間が出来たとH様は御満足されています。


「屋根の訪問営業について」
 毎年の事ですが、この梅雨時期になると一斉に現れる屋根修理の訪問販売業者がいます。
一つの業者だけではないのですが、殆どの内容が同じで『屋根の漆喰が割れているので雨漏れしますよ』などと言ってデジカメで写真を撮ってその場でテレビで見せたり、『只今キャンペーン中なので通常¥15,000-のところを¥7,500-でやります』と言って安さだけをアピールしています。その業者を批判する訳ではありませんが、中には建物に対して悪影響を及ぼす施工をしている業者もあると言われています。
 私共もOB訪問をさせてもらってはいますが、一度に全てのお客様のお家を確認することには限界があり、その為に、定期的に訪問させて頂き、不具合や困った事などをお伺いするようにしています。是非、本庄人が立ち寄ったときには、ほんの些細な事でも相談してみて下さい。又、お客様専用フリーダイヤルもどんどん活用して頂き、お客様のパートナーとして御利用下さい。
 話は戻りますが、屋根修理の訪問販売での内容で、瓦一枚一枚の全周をシーリングしてしまう事があるそうです。(生ゴム状の物で密閉してしまう事)確かに瓦そのものが全部一体となり台風で吹き飛ばされなくなり、雨も入らなくはなるでしょう。しかし、瓦自体が元々焼き物ですので、吸湿性、吸水性はゼロではありません。ですから、内部の湿度が上がり、空気も通わないとなると、下地である木材が腐食しやすくなってしまうのです。
 我が家は勿論、是非御近所の方にも教えてあげて下さい。又、この梅雨があけると今度は台風の季節がやってきます。雨戸の開閉はよいですか?停電時の対策など備えていますか?
防犯セミナーでもありましたが、事が起きてからでは遅いので早め早めの準備をおすすめいたします。


Maestro2    神戸 鎮雄 (左官歴30年)
【左官職人】  神戸  修  (左官歴15年)

 今回も本庄の家造りにはなくてはならない左官業の神戸ファミリーをご紹介い致します。
 親子でタッグを組んで早10数年タッグ結成当時から本庄で漆喰・タイル・外構等さまざまな所に登場頂き特に本庄の真骨頂の漆喰・そとん壁・中霧島壁を、おもに施工して頂いています。大工さんが家の骨格を形成するのであれば、左官さんはとりわけ意匠担当って所でしょうか、いずれにしてもどちらも家の良し悪しを左右される重要な仕事(まあ本庄の仕事は何処を取っても大事ですけどネェ〜ハハハ・・若手監督の談)
 あまり目立つポジションではありませんが、一番住み手が気になる所、またビニールクロスと違いごまかしが効きませんし、その為塗った瞬間から自分の作品=真価が問われます。
 そんな中、暑い日も寒い日も季節を肌で感じながらもくもくと施主様の笑顔を励みに今日も本庄の現場で一生懸命壁に向かい合っている姿は本当に頭が下がりす。
 これからも本庄に携わっている職人さん・もちろん施主様・みんながずっと幸せであります様に。
(今月の一言:家の価値は坪単価では計れません。)


(親子の競演・・・何十年ぶりかの2ショット)

(M邸外観 石貼・塗り壁・外構・まさしく神戸マジック)

ちょっとになる話

 いよいよ、夏到来!水不足・節水・断水・・・の季節です。(岐阜県ではありがたい事にこのような心配はあまりいりませんが。)前回も少し触れましたが「節水」は地球の『環境問題』にとって、大切なキーワード。家庭に置き換えてみれば、『家計』にとっても重要なキーワード!!ですよね。

★☆試してみよう!今すぐできる節水のヒント☆★
〈ヒント@〉トイレの水を流すのは1回だけ。     
普通の便器→大13g、ペットボトルなんと6本半      
古い便器 →大20g、ペットボトルな、なんと10本も!!少ないのです。
トイレの水、2回も3回も流してしまっていることないですか?

〈ヒントA〉大小切り替えの使い分けを
小は大に比べて2g位流れる水の量が少ないのです。

●そこで・・・
 最近では、各社節水タイプの便器が登場。TOTOからは『ネオレストSDシリーズ』大8g、小6gが。フチ無し、タンク無しのコンパクトサイズ。洗濯機のようなパワフルなトルネード洗浄で水道代も従来の1/2。大幅な節水を可能にした環境にもやさしい便器です。
トイレも節水のために日々進化しているんです。
あなたの家庭は何人家族ですか?1日1人何回トイレに行きますか?
家族みんなで気をつければ、ちょっとしたことで、ものすごい節水・節約効果ですね。
 さあ、今からみんなで始めましょう!!

『たたかう木造住宅』
 その闘いは、この7月1日に始まりました。2003年7月1日に施行された『シックハウス法』との闘いです。

 シックハウス症候群とは、住宅建材などから発生する揮発性の化学物質やハウスダスト、ダニなどが原因となり、工事の後、様々な健康障害をひきおこすことを言いますが、実際のところ明確な定義はありません。
1996年に、民主党の国会議員の音頭で当時の建設省住宅局などにより、健康住宅研究会が発足されたところにルーツをみる法律です。
経緯はさておき、この法律の中味は事実上すべての住宅に機械換気を義務付けるものであり、その取り付ける換気扇の程度は使用される内装材などによって制限があるというものです。また有害物質とされるものも、クロルピリホス・ホルムアルデヒトの2つのみで、これらと同様に人体に有害だとされるアセトアルデヒド・トルエンなどの化学物質やダニ・カビの類には言及していない『ザル法』です。

 しかし『シックハウス法』に歓喜している連中もいます。日本において換気扇の製造は『三菱』と『松下』の寡占であり、松下エコシステムと三菱電機の両社においては、換気扇に関する問い合わせや注文で『シックハウスバブル』状態といっても言い過ぎではないでしょう。この換気扇の能力認定は財団法人ベターリビングが行い、認定シールが貼られます。そのシール1枚あたりいくらかの金額が、どこかに流れていくのだろうと思ってしまいます。室内から有害物質を取り除く方法には、換気扇でなく炭、珪藻土、火山灰などの自然物質を用いる方法もあるのですが、これらは工業製品でないので、ベターリビング認定がありません。

 それでもまだ換気扇については譲ることができます。
譲れないのが、内装材の制限です。本庄工業でいつも床に使用している「ヒノキのムク材のフローリング」や壁・天井に使用する「杉の羽目板」は大手建材メーカーの合板カラーフロアーやビニルクロスよりも、シックハウス対策がとられていないとされ、有利な扱いを受けることはないのです。なぜなら、ベターリビング認定がないからです。
合板のフロアーを工場で大量に生産し、全国に販売網をもつ大手建材メーカーと異なり、ヒノキや杉を加工するのは日本中の小さな木材加工会社です。

 シックハウス症候群は、化学物質過敏症と置き換えることもできるのですが、有害物質を発散する建材だけでなく、家具や日用品、殺虫剤などから発症することもあります。それを上記の2つの物質にのみ制限し、それさえクリアーすれば優良な建材であるかのような扱いをする『シックハウスお手盛り法』の『法の精神』は病んでいると思います。

 今日まで住宅の室内に有害な科学物質を撒き散らしてきたのは、大手のハウスメーカーと建材メーカーです。そして今回、政治力にものを言わせ、自身の会社の役員やOB、出身者、
国交省OBが理事、職員に名を連ねる団体に、自らの生産物の「正当性」を認定させる行為には、過去の反省など微塵もありません。
この国の住宅政策とは、国中どこでも同じようなメーカー住宅が建てられ、使われる建材は大手メーカーのものであることを推し進めることにあるようです。

 国民を住宅建築によるシックハウスから守り、健康な住宅が提供されるために、法を整備するという耳ざわりの良い言葉とともに、この法は施行されました。
シックハウス法に適合する住宅を作ることは簡単です。ただその程度の取り組みのレベルでよいのかという疑問があるのです。法を無視したほうが人体に有害でなく、健康に良い住宅を建てる術があることを私たち本庄工業は知っているからです。また、シックハウス法に適合した住宅でも、シックハウス問題が起こる可能性が大いにありえるからです。
またこの法は、住宅を生産する側に、シックハウス問題が起こった際に「基準に適合した建物です。」という言い逃れを許すものです。
24時間換気扇の設置を義務付け、電力需要は増大し、環境への悪影響もあきらかです。
それでもシックハウス法は施行されるのです。

 木造住宅の真の魅力を理解している私たちの目指すものと、
国が勧めるものとは対極にあります。『岐阜から変わる日本の木の家』は、地方からゲリラ的に木造住宅を変えようというものでもありませんが、考えてしまいます。
シックハウスから身を守るには、法律に頼るのではなく、住まい手とパートナーが自分たちの判断と責任で、あるべき住まいを考えること以外に方法はないのです。


本庄工業 ホームページ リニューアルのお知らせ
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   ホームページ   http://www.honjo-woodream.com Email info@honjo-woodream.com

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