■2003.10/NO22

ご挨拶
本庄工業株式会社 代表取締役社長 中川稔之

2003年9月12日早朝5時、本庄工業前社長、中川隆は急逝しました。  享年66歳でした。
生前には故人がお世話になったことを御礼申し上げます。


あまりにも突然のことで、業務の引継ぎをはじめ何から何まで準備はありませんでした。
私にとって、父であり、社長であった故人は『働き者』でした。亡くなる前日もいつもと同じくエネルギッシュに製材の段取りをこなし、原木市場へ丸太を仕入れに行っていたことを思い出します。
山や木が好きで、立木を刈りだすのにも自らの目で確かめようと山に足を運び、また工場では製材機を操り、無駄なく良材を取り出すことを楽しそうにしていました。
本庄工業の創業から関わり、45周年を迎えようとする今日でも尚、現場の最前線で体を張って力の限り努力した姿にどれほど我々は力付けられたことでしょう。

また『木』を大切にしていました。会社の工場の建物には短い木材がいたるところに立て掛けてあります。
それは「三尺あれば、どんな木でも使いどころがあるから現場から持って帰ってくること。」と言われたからです。
以前コラムにも書いた『泥のついた大根』という話は先代が愛情をもって木材を扱う姿をもとにしたものです。

先代亡き後、工場の製材機の前に立っていると、いろんな思いが頭の中をよぎり、考えることも多くあります。

今、本庄工業に社風やカラーというものがあるなら、先代の働く姿がベースになったものです。
業務の引継ぎはなくとも、「力いっぱい努力すること。」「仕事の対象に愛情を注ぐこと」という心のDNAは受け継がれていると思います。

一生懸命とは「一生、命を懸ける事」、「命を懸けた一生である事」だと身をもって教えてくれた先代の意志に背くことのないようにと決意をしております。


西郷 T様邸
 去る 9月14日(日)その日は、前社長の告別式でしたが、前から予定していたT様邸の見学会を、社員3人のみの体制で行いました。
若いご家族の限られた予算の中での木の住まい。建坪33坪に吹抜に土間と、無駄を省いた工夫がありました。チラシを入れていないにもかかわらず、約30組 のお客様にお越しいただきましたが、3人での応対のため、十分な案内ができず申し訳ありませんでした。


「快適!健康住宅」編
粟野にお住まいのY様のお宅はリフォーム前はキッチンとリビングを行き来するのにお風呂、洗面、収納の横を通り生活されてみえました。 そこで本庄工業に「オープンなLDKにして、森のすみかの様に快適で健康的な住宅を我が家でも・・」というご依頼があり、リフォームに取り掛かりました。  床は総桧貼り、天井は総杉板貼り、壁は鹿児島の火山灰を利用した化学物質を一切使用しない100%自然素材の霧島壁を使用。天然素材にこだわりを持ったリフォームです。霧島壁は、消臭性、調湿性、吸音性、抗菌性等、様々な特徴をもった塗り壁材です。
 話は少しそれましたが、お風呂と洗面はキッチンの奥へ設置し、リビングとキッチンとを対面式に配置し“こだわりの快適健康住宅”がまたひとつここに“再誕生”しました。1ケ月という長い工事期間、Y様には大変御不自由をお掛けしました。
「我が家は無理かも・・・」と思ってみえる御家族・知人・友人の方がみえましたら一度本庄工業に御相談を・・・。


★木の端材お分けします。
○工作用に! ○ちょっとした花台に!! ○薪ストーブ用に!!!
板もの(かなり多いです。)柱ものあります。 
ご希望の方は、本社058-271-6527 もしくは、
森のすみか展示場 0120-89-5488まで。

★泉屋物産のスローフード
“鮎の熟れ寿し 杉樽仕込み2003年”
が発売されました。
 この2月、当社で施工した熟れ寿し工房で成熟した今回の熟れ寿しは、きっと美味いに違いない。
その理由は、焼酎をつけいた樽の1年目だからです。
是非一度、岐阜市役所南庁舎前、もしくは巣南の泉屋物産店へ。
来年1月には薪ストーブを囲んでの試食会を行います。

泉屋物産店
本店(南庁舎前): 神田町1-8 058-263-0101
巣南店: 瑞穂市田之上263-2  058-328-4622



(本庄工業の社員や私達を支えてくれている業者さんの素顔を紹介します。)
今回は 本庄工業 リファインうずら  羽田野 貢

 今回の本庄人は社員でありながらマスターの称号を持つ男、羽田野 貢をご紹介いたします。なぜマスターかって? それはその昔、少年野球チームの鬼コーチで豪腕ぶりを発揮し“本荘に羽田野あり”と言わしめ、またある時はバットをペンに持ち替え設計士顔負けの図面を作成。またまたある時はペンを愛車パジェロに乗り換え颯爽と現場で指揮を取る。『環境破壊のない都市計画創りを願う本庄の一員として誇りを持つ』がモットーで、今も変わらぬ熱血漢から今日も若手社員に激を飛ばしつつ、その一方、パジェロでは安全速度を保つのでした。 (今日の一言: 釘一本でもお客様のお金、決して粗末にするな。)by 終身名誉監督


只今 建築中です!

岐阜市茜部 H様邸
 約32坪と決して大きくはない土地に、親夫婦と若夫婦とお子様一人の計5人が住まう約43坪の木造3階建ての二世帯住宅です。
予算の中で、できるだけ桧の床板や、杉の天井板など、無垢材を使います。
OBのお客様からのご紹介でのご縁のH様の住まいは、マガジンラック付の造作収納も計画しており、
5人の夢を乗せて建築中です。


各務原市  K様邸
 今回はもう1軒、建築中のお宅をご紹介致します。 各務原在中、K様邸です。K様はご夫婦共働き。26歳という年齢ながら土地もお二人で見つけ出し、建物も二人が望む理想の家・住み方をしっかりと話し合い、まさしく、今の本庄のお客様を象徴する《自分の家を楽しむ》しっかりとした意志をお持ちのご夫婦です。 かれこれ、私共本庄工業にその夢を託して頂き、具現化に向け着工から早4ヶ月、周りの企画住宅にはドンドン追い抜かれ、18区画の中で日々、一番業者の出入りが激しく、棟梁の滞在期間、現場の打ち合わせ回数も現在トップ独走中だと思います。現代のこの世知辛い世の中において、K様のように自分たちの家を一日一日しっかりと見届けていく、そんな期間があってもいいんじゃないでしょうか。
(あ〜とかぁら来たのに追い越され〜♪♪〜 自分の道を〜♪♪〜 )

「海のない町に波を作る運動」

 7月20日海の日のことでした。長野に小布施という町があります。栗や葛飾北斎で知られている観光地です。年間観光客が人口の100倍の120万人のこの町で、「第一回小布施見に(mini)マラソン」というイベントがあり、参加しました。(勿論、走ったのです。)

小布施町には知る人ぞ知る、“セーラ・マリ・カミングス”という35歳の若き米国人女性が町興しで大活躍しています。彼女は大阪の大学に留学した後、長野オリンピックのボランティアを機に長野に残り、北斎に興味のあった彼女は、北斎と深いつながりのある桝一市村酒造(栗菓子で有名な小布施堂も経営)に1994年に飛び込みました。造り酒屋というまさしく日本の伝統的な聖域では、26歳の青い目の娘というように見られるのが悔しくて、欧米人で初の利き酒師の認定を取得したり、ホーローやステンレスのタンクで仕込むことが普通となった酒造りに、30年振りに桶仕込みを復活させたり、「小布施ッション」(Obusession)なる毎月開催される文化サロンを企画したりで、日経ウーマン誌の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2002」大賞を受賞されるまでになったのです。
彼女が桝一のお酒やお店をプロデュースしたり、町を挙げての取組みをしたりで、小布施を訪れる人も増え、町全体が活気に満ち、なんと会社の売上も20倍伸びたとか。

そんな彼女が、「海のない小布施に波をつくる」目的で企画したのが今回のマラソンでした。私は、走る鮎焼き職人の泉氏からの誘いを二つ返事で答え、開催まで警察と数十回と交渉を重ねたという話を聞くとどんなマラソンなのかとワクワクしていました。
その内容は、普通のマラソンとは全くことなり、コースはハーフ(21.0975km)のみで、制限時間がなんと5時間10分。普通のハーフマラソンの制限時間は大体2時間〜2時間半です。それは通行止めなどの交通整備が大変だからです。見事に彼女は警察を口説き落としたのです。それも倍です。歩いてできる、誰でもできると謳ってありました。早さを競うのではなく、生活文化事業として、小布施の土手を野道をあぜ道を路地を走って、観光地以外の小布施に触れさせる目的です。歴史を感じさせる古い家が本当に沢山ありました。多くの家の前に「Welcome to my garden」とあります。いつでも誰でも受け入れる、彼女が大切にしているもてなしが町中に浸透している事がわかります。狭い路地を走ったり歩いたりしてると、果物を給水ポイント以外の家先で用意されたり、おじいちゃんやおばあちゃんが元気にハイタッチをしたり、心温まるマラソンでした。

このマラソンの実行委員長であるセーラは、ゴールでトップが通過してから3時間以上も後に84歳の最終ランナーがゴールするまで、全ての人に声をかけていました。彼女もすごいし、町の人もすごい、そして自分も含め多くの人が彼女に声をかけに来ている。まさに、波をおこすムーブメントでした。小布施マラソンのホームページでも、その様子が分かります。

私たちの住む岐阜も海はないけど、山と川の自然がある、歴史もある、そして人もいる。私たちはこの地で木造の住まいづくりを通して、波をおこしたいと思います。誰よりも木を愛した先代の社長の遺志を継いで、木の家に住む素晴らしさを伝えてゆきたいと思います。


本庄工業 ホームページ リニューアルのお知らせ
本庄工業のホームページが堂々リニューアル。本社をはじめ、森のすみか・JDフォレスト・リファイン うずらの最新情報・イベント情報を、随時更新しながら皆様にお届けしています。是非ご覧下さい。
   ホームページ   http://www.honjo-woodream.com Email info@honjo-woodream.com

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